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drive to sky

 
 ンジン音が鳴り響き、流れるように滑り出す。後方にすっと流れていく景色、だがサイドミラーだけは、別の風景が映っていた。空だ。
 かっこつけて走り出したつもりが、なんだか、ミラーにうつる自分は偽りの姿なのか、過去に忘れて来た自分が再び目をさまそうとしていた。

Speed on speed

 ピードはどんどん早くなっていった。もう自分でもわからなくなっていた。混沌とした世界から抜け出したら、どこの世界に行くのだろう。
 かすかな心臓の鼓動だけが、規則正しく時を刻んでいた。それだけが私が感じることのできたことだった。
 もうすぐ世界は色を失うだろう。

Floating air in blue


 わりふわりと、まるで宙に浮いているかのように、リズミカルに浮遊していくのを感じた。私自身が浮いているのだ。辺りはペールブルー一色に染まって幻想的な佇まいを見せていた。
 時間さえもふわふわと漂う感覚を覚えた。 

line between dark and blue


れ行く空を見つめながら、なんだか少しさびしい気持ちになった。たなびく雲が不安そうにこちらを見ている。
 空は、灰色と青の絵の具を撒いたように流れいき、どことなく不安定だ。
 木々も寒々しく、無機質なオーラをまとっている。空の境界線を見つめながら静かに目を閉じた。

Bright right will apear through thick cloud

 路はまだまだ長い。長い道のりを一歩一歩、乗り越えていく姿こそが、光明にたどり着く事ができる。

 今はまだ暗くとも、いずれその先に光は見えてくるものだ。月明かりを覆う暑い雲、いずれは去りて、神々しき月の姿を見る事ができるのと同じように。

 いまはじっと耐えて前に進むべし。