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No.5

この写真ページはブルターニュ地方、Mid-Preyneeseのフォトを紹介していきます。偶然であった人々と のふれあいやコミュニケーションを通して、旅の醍醐味を味わって行きただ来ます。

 力強い夕日。その強さは半端ない。何かの建物の骨組みだろうか。キレイなシルエットだ。空全体が淡い黄金色に染まり、1日の終わりを告げる。 人は夕日や朝日にひきつけられる。なぜだろうか。そこにそこはかとない哀愁を感じるからだろう。夕日を眺めながら、今日一日あったことを 振り返る。そんな大切な時間帯。一日あったことをリセットして、また次の新たなる新鮮な日を迎える準備。そんな1つの儀式なのかもしれない。

空が2つに分かれていた。空のてっぺんはまだ青く、昼の名残を漂わせている。もうあと数分で陽が落ちる。地平線のかなた、強烈な光を放つ 夕日は終焉を迎えていた。木々の繊細な枝1つ1つが美しいシルエットになって1枚の絵となっていく。春はまだ遠いようだ。

 空は見事なまでにオレンジのグラデーションに染まり、沸き立つ雲が風に吹かれふわふわと小さく動いていった。うつむき加減に歩く人影が ちょうど夕日と重なる。そこに1つのストーリーが生まれそうだ。何の変哲もない光景にちょっぴり加えられるこうした エッセンスに想像をかきたてられる。

 鉄の扉、鉄条網、普段なら決して美しいとは言いがたいものたちが、絵になる。写真を撮りたいと駆り立てられる。 まんまるな夕日はこがねいろの光を纏って、ゆっくりと地平線の奥へ奥へと着実に落ちていく。それは世界中どこにいてももれなく平等だ。 例外はほぼない。また明日会おうじゃないか。また明日会いたいと思う。

 ここは海ではない。住宅地の真ん中に広がる畑だ。ビニールシートが敷き詰められ、そこに反射してまるで海のように光っている。 見事なまでに黄金色に染まっていた。都会の真ん中にいても、味わえるこうした光景。きっと忙しい現代人の目には留まらないかもしれない。 心の目を研ぎ澄まして、ささやかな日常にささやかな幸せを見出そうではないか。

 空が燃えていた。地平線に広がる雲と夕日が織り成す芸術的なシナジー。1つとして同じ夕日の光景はない。だからこそ1日1日を大切に 味わって過ごそう。そうしたら着実にあなたは成長していけるに違いない。それにしても何度見ても美しい光景だ。

 甘美な世界への入口。おとぎ話の森の入口。物語が続いていきそうな気配と香りがする。ぴーんと張り詰めた冷たい空気があたりを包み込むが 色合いは温かな空間を作り出していた。

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